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ドライスキンとは?症状・治療法は?【アトピー性皮膚炎の種類】

ドライスキンとは角質層の水分が少なくなって乾燥した状態のことをいいます
ドライスキンとは、皮脂欠乏症とも呼ばれており、皮脂の分泌が低下することによって、角質層の水分が少なくなって乾燥した状態のことをいいます。
このドライスキンは、年齢による皮膚環境の変化や、肌質の変化によって発生するとされています。
皮脂には肌の毛穴から分泌され、肌の表面を覆うことによって乾燥から皮膚を守る働きがありますが、この皮脂の分泌量が低下すると、肌本来の防御機能であるバリア機能も同時に低下するようになります。
そのため、体の外からの様々な刺激に敏感となってしまいます。
また、ドライスキンは、秋から冬の湿度の低い季節によく見られます。
また、発生場所としては、脚や腰、背中等によく見られ、年代的には中高年の方によく発生しているようです。
このドライスキンによる乾燥状態を放置してしまうと、次第にかゆみの症状が発生し、掻くことによって炎症が発生します。
この炎症のよって発生する赤みのある発疹を紅斑といい、この紅斑が発生している状態を皮脂欠乏症湿疹といいます。
ドライスキンになっている状態、状況とは
ドライスキンでは、皮膚内の水分が少なく、細胞どうしの隙間が広くなっているため、皮膚がカサカサしている状態となっています。
これは、皮脂、角質細胞間脂質、天然保湿因子等の保湿因子といった皮膚内の水分を保つ物質が不足していることによって、皮膚の表面が隙間だらけになっていることで、このような状態が作り出されています。
皮膚はうすい表皮とその下の真皮で構成されており、表皮の表面には丈夫なタンパク質で生成された角層があります。
健康な皮膚では、天然保湿因子、角質細胞間脂質といった水分を保つ物質や皮膚の表面を保護する皮脂膜で保護されており、細菌やホコリといった体の外からの刺激から皮膚を守っています。
この角層と皮脂膜が外部の刺激から皮膚を守るバリアーの働きを果たし、さらに、皮膚の水分の蒸発を防ぎます。
しかし、ドライスキンになっている皮膚では皮膚の表面を保護する皮脂膜がありません。
前述の天然保湿因子、角質細胞間脂質といった水分を保つ物質も不足しているため、肌がカサカサしている状態であり、このような状態では皮膚から水分が蒸発しやすくなるため、さらに乾燥が進んでしまいます。
そして、角層の防御機能が破壊された状態であるため、体の外からの刺激が皮膚内部まで侵入しやすくなっており、このように皮膚表面の防御機能が壊された状態を、皮膚のバリアー障害と呼んでいます。
ドライスキンの治療法として、まず、外用療法としてはステロイド外用薬を使用する方法があります。
ステロイド外用薬とは副腎皮質ホルモンの付け薬で、優れた抗炎症作用があり、その薬の強さは5段階に分類されています。
ドライスキンによる炎症の強さや、外用する部分によって、この5段階の強さのステロイド外用薬を使い分けるようになります。
ステロイド外用薬には、強い副作用が発生するというイメージがあり使用を避けているという方もいると思います。
しかし、正しい使い方をすれば副作用が発生することはありませんので、皮膚科医指導のもと、正しく使用するようにしましょう。
内服療法としては、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服により、かゆみの症状を抑制します。
ドライスキン等のアトピー性皮膚炎は、掻くことによって悪化してしまいますので、かゆみの症状を抑えられれば、その悪化を防ぐことができます。
また、かゆみを抑えることによって、かゆみによって起こる寝不足やイライラ等のストレスを抑えることにもつながるので、ドライスキンの症状によって薬の量を増減しながら処方するようになります。
ただ、ドライスキンの治療に一番大切なことは日頃のスキンケアとなります。
入浴時にはお風呂を熱くし過ぎないようにしたり、こすり過ぎないようにし、低刺激の石鹸を使うようにしましょう。
そして、入浴後には必ず保湿剤を使用するようにしましょう。
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