
アトピー性皮膚炎とは、皮膚の炎症が伴う、アレルギー反応と関連がある皮膚炎のことです。
アトピーとは、タンパク質のアレルゲンに主に強く反応する傾向のことを示す医学用語です。
また、アトピーは、鼻炎、気管支喘息等の他のアトピー性のアレルギー疾患にも関されることがあり、この鼻炎、喘息、皮膚炎の3つがアトピーの典型的な症状となっていて、アトピー性皮膚炎はその中の皮膚炎のことを指します。
アトピー性皮膚炎は、その症例のほとんどである約90%が5歳までに発症するとされており、その過半数は乳児期に発症します。
乳児におけるアトピー性皮膚炎の発症要因の一つとして、乳児の牛乳タンパク質への暴露が考えられています。
そのため、乳児の完全母乳哺育が、アトピー性皮膚炎のリスク排除の第一手段として推奨されています。
1933年にはアトピー性皮膚炎という名前が医学用語として登場しました。
アトピーという名称の由来は、ギリシャ語の「奇妙な」「特定されていない」という意味を持つ「アトポス」という単語だとのことです。
そして、このアトピーという名称は、1923年にアーサー・フェルナンデス・コカ氏 とロバート・アンダーソン・クック氏によって命名され、1933年にはアトピー性皮膚炎という名前が医学用語として登場しました。
このときには、アメリカ人であるザルツバーガー皮膚科医がアトピー性皮膚炎という病名を、皮膚炎と関連づけて初めて使用しました。
アトピーとは、主にタンパク質のアレルゲンに暴露され、IgEを産生する傾向のことであると世界アレルギー機構(WAO)で定義されています。
これはIgEに対して高反応であるということを示しており、喘息、鼻炎、湿疹が典型的な症状となっていて、そしてIgE検査でIgE感作が証明されないとアトピーとはいえないとのことです。
アトピー性皮膚炎の原因としては、体質的な要因と環境的な要因の二つ
アトピー性皮膚炎の原因としては、体質的な要因と環境的な要因が考えられ、これら2つの要因が重なった時に皮膚炎の症状が発生すると考えられています。
体質的な要因とは、何らかのアトピー素因がある場合、身体のバリア機能が低下している皮膚状態である場合等が考えられます。
環境的な要因とは、アレルギー症状を発生させる物質(アレルゲン)の影響や、皮膚へ外部刺激が加わった場合等が考えられます。
ただし、アトピー性皮膚炎の症状や憎悪原因は人によって様々であり、例えば使用している化粧品がまったく同じでも、アトピー性皮膚炎の症状が発生する人としない人がいます。
また、時期によって症状が出る時と出ない時があったり、その時の精神状態や体調によっても発生する症状に違いが出るということがあります。
これは、アトピー性皮膚炎が「多因子性」という、一つだけでなくいくつもの要因が重なって発症する病気であるということによります。
表皮のいちばん外側にある「角層」が弱まると・・・
前述の人間の身体のバリア機能は、体内から水分等が漏れ出るということがないように、また、身体の外からの刺激や雑菌等が体内に入り込まないように守る機能です。
人間の皮膚は外側から表皮、草皮、皮下組織という3層で構成されています。この中で、表皮のいちばん外側にある「角層」が、このバリア機能の役割を果たしていますが、アトピー性皮膚炎を発症している人の皮膚は、このバリア機能が低下しています。
そのため、角質の細胞の間を埋めている角質細胞間脂質や、水分を保ってくれる天然保湿因子が減ってしまい、その結果、「角層」内の構成物質のバランスが崩れてしまい、身体の外からアレルゲンや様々な刺激が体内に侵入しやすくなってしまいます。
アレルゲンが皮膚から体内に侵入すると、免疫細胞がそのアレルゲンを攻撃し、身体の外へ追い出そうとした際に免疫細胞と結びつき、ヒスタミンという物質を出すこととなります。
これによって皮膚に炎症が発生し、アトピー性皮膚炎が発症します。
その後、アトピー性皮膚炎の影響による掻き壊しにより、皮膚のバリア機能がさらに低下すると、ちょっとした刺激でもかゆみが起こりやすい状態となります。
そして、さらに患部を掻いてしまうことから、よりバリア機能が破壊されてしまうという、悪循環に陥ってしまうことが多くなっています。
アトピー性皮膚炎の多くは、成長と共に治っていく傾向にあります。
しかし、大人になっても症状が続いてしまったり、一度治った人が再発することもあります。
もし、再発してしまった場合は治りにくいといわれていますので、注意するようにしましょう。
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