アトピー性皮膚炎って人にうつる?感染・遺伝するの?

感染するようにも思われますが、結論としては感染することは無い?
アトピー性皮膚炎とは、強いかゆみを伴う湿疹が特徴である、皮膚疾患の一つです。
アトピー性皮膚炎の特徴は、皮膚の乾燥、かゆみ、湿疹などとなっており、そのあまりのかゆさに我慢できずに掻き壊してしまうと、ただれて赤くなり、引っ搔き傷で重症化した患部が化膿し、黄色い汁が出てくるという症状を繰り返してしまいます。
このように黄色い汁が出てくるアトピー性皮膚炎は、感染するようにも思われますが、結論としては感染することは無いようです。
そのため、自分の子供がアトピー性皮膚炎を発症している子供と遊んだり、一緒にプールに入ったりしても感染することはないので安心しましょう。
アトピー性皮膚炎が感染しない理由は、アトピー性皮膚炎がアレルギー反応が原因であるからです。
例えば、花粉症等のアレルギー性疾患やアレルギー性鼻炎が感染しないように、アトピー性皮膚炎は個人の持つ体質が原因であるため感染しないのです。
アトピー性皮膚炎を発症する要因は様々なものが考えられますが、遺伝的な要因もその一つとなります。
岐阜大学医学部小児科の近藤直実先生は、アレルギー体質が遺伝するというデータを発表しています。
その研究では、アレルギー症状がある子供と、アレルギー症状が無い子供で2つのグループに分け、そのそれぞれのグループの親を調査しました。
その結果、アレルギー症状がある子供のグループの親の7割が何らかのアレルギー性疾患を持っていることが分かり、その一方で、アレルギー症状が無い子供のグループの親では何らかのアレルギー性疾患を持っている割合は4割にとどまりました。
この研究結果により、アトピー性皮膚炎を始めとするアレルギー性疾患は遺伝による影響が大きい事が分かりましたが、ただ、その一方でアレルギー症状がある子供のグループの親の21%が、何のアレルギー性疾患も持っていないということも判明しています。
そのため、アトピー性皮膚炎の要因として遺伝による影響は大きいものの、それ以外の要因によるということも十分に考えられると思います。
アレルギー体質については遺伝しやすいということから優性遺伝子・・・なの?
人間の遺伝子の中で、優性遺伝子とは、対立する遺伝子の内、その働きが強いので実際に発現する方の遺伝子のことをいい、遺伝しやすい特徴を持っているとされています。
例えば、二重は優性遺伝子で一重は劣性遺伝子であるため、父親が二重で母親が一重の場合は二重になる確率が高く、父親も母親も一重の場合は一重になる確率が高くなります。
そして、アトピー性皮膚炎の場合をみてみると、アレルギー体質については遺伝しやすいということから、優性遺伝子ではないかと考えられています。
しかし、アトピー性皮膚炎においては、前述の一重・二重のような1個の単純な遺伝子ではなく、様々な遺伝子が複雑に絡み合っている多因子遺伝子だという説もあり、また、アトピー性皮膚炎が優性遺伝子だったとしても、それが症状としてどのように発生するかは個人差がとても大きくなっています。
そのため、両親からアレルギーの遺伝子を受け継いでもアトピー性皮膚炎の症状が何も発生しなかったり、逆に両親がアレルギーの遺伝子を持っていなかったとしても、何か別の遺伝子等が影響してアトピー性皮膚炎が発症するという可能性も考えられます。
また、両親のアレルギー性疾患の種類、発症時期、重症度等の全てが子供に遺伝するというわけではありません。
両親が花粉症のみを持っているだけなのにその子供はアトピー、食物アレルギー、喘息を発症したり、両親がアトピー、喘息持ちでもその子供は乳幼児期に軽度のアトピーで済んだということがあったりして、アレルギー性疾患の発現具合は多岐に渡るよう様です。
そのため、アレルギー性疾患がどのように発言するかは、生活環境や治療方針により左右されるとされており、そのため、アトピー性皮膚炎は予防することが可能だといわれています。
例えば、生まれてすぐの赤ちゃんに保湿剤を塗り続けて保湿を徹底すると、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下するという研究結果も報告されています。
もし、自分がアトピー持ちで子供のアトピーが心配であるならば、この方法を試してみる価値はあると思います。
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