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アトピー肌用のステロイド外用薬に副作用はある?

ステロイド外用薬によって副作用が発生する可能性はあります
ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の治療に対して、局所のアレルギー症状を強力に抑え込むことができるため、非常に有効な薬となっています。
ステロイド外用薬は作用の強さによって、強い順にストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム(マイルド)、ウィークという5つに分類されます。
そして、これらの強さのステロイド外用薬を患者の湿疹の状態、患部の場所や患者の年齢等によって使い分けます。
ステロイド外用薬は適切に使用すればアトピー性皮膚炎の症状を和らげることができ、日常生活をスムーズに送ることが可能となることから、決してこわい薬ではありません。
ただ、ステロイド外用薬によって副作用が発生する可能性はありますので、その副作用についてはきちんと知っておく必要があります。
ステロイド外用薬によって発生する副作用は・・・
ステロイド外用薬によって発生する副作用は、身体全体に影響が及ぶ内科的な症状が発生する全身的な副作用と、皮膚の一部などにのみ症状が発生する局所的な副作用の2つに分類することができます。
まず、ステロイド外用薬によって発生する全身的な副作用では、
糖尿病になる(代謝障害)
成長が止まって身長が伸びなくなる(成長阻害)
身体がボロボロになる(骨・筋肉の蛋白異化作用)
というものがあるといわれていますが、これは大きな誤解であり、これらの重大な副作用は全てステロイド内服薬(錠剤)によって発生する副作用となっています。
ステロイド内服薬を服用すると、ステロイド成分が血液に乗って全身に回るため、より強い効果が得られる一方で副作用も全身的な重い副作用が発生するのですが、ステロイド外用薬に含まれるステロイド成分は皮膚にほとんどとどまるので、体内に吸収される割合が極めて小さくなります。
そのため、ステロイド外用薬によって体内の血液に乗って全身に回るステロイドの量も非常に少ないものとなるので、全身的な副作用は発生しないと考えられます。
これは、アメリカ・日本のアトピー性皮膚炎治療ガイドラインにおいても同様のスタンスであり、世界の皮膚科医や研究者の共通認識となっています。
ただし、あくまでステロイド外用薬を通常に使用している場合であり、最強レベルのステロイド外用薬を数年間に渡って使用し続ける等の通常ではない使い方をした場合は、全身的な副作用が発生するリスクを高めます。
また、乳幼児・小児は身体が大人より小さいため、省量のステロイド外用薬でもその影響が大きくなります。
そのため、ステロイド外用薬による副作用のリスクが高まるため、ステロイド外用薬の種類や使い方に十分に注意する必要があります。
次に、ステロイド外用薬による局所的副作用については・・・
次に、ステロイド外用薬による局所的副作用については、眼に発生する副作用と皮膚に発生する副作用の2つに分類することができます。
これらの局所的副作用の症状の多くは可逆的なものとなっています。そのため、ステロイド外用薬の使用を中止すれば、これらの副作用の症状は発生しなくなるのですが、一部の局所的副作用には元の状態に戻らない、不可逆的な副作用の症状もありますので、注意が必要です。
眼に発生する副作用としては、白内障、緑内障といった病気を発症する場合があります。
ただ、白内障の原因はステロイド外用薬ではなく、アトピー性皮膚炎の強いかゆみの症状によって、眼の周りを強くこすってしまい「外的な衝撃」を多く眼に与えてしまうことによるものだということです。
そのため、アトピー性皮膚炎が慢性化・長期化してしまうと、その分眼に衝撃を与えることも多くなっていくことから、さらに白内障の発症リスクを高めるとされています。
このような白内障と同様に緑内障もアトピー性皮膚炎の患者に多い病気となっており、この緑内障はステロイド外用薬の副作用の中で最も重篤なものであるといわれています。
まぶたに生じたアトピー性皮膚炎を抑えるためにステロイド外用薬をまぶたに塗ると、ステロイド外用薬のステロイド成分が眼球に移ってしまいます。
眼球にステロイド成分が入ると、眼圧上昇を引き起こします。
そして、その眼圧上昇の症状が重くなると緑内障の発症へとつながりますので、このようにまぶたへのステロイド外用薬の使用は緑内障の直接的原因となります。
したがって、まぶたにステロイド外用薬を使用するという場合では、より弱いレベルのステロイド外用薬を使用するようにし、さらに、その使用期間もできるだけ短期間とする必要があります。
また、子供においては大人よりも副作用が発生しやすくなりますので、ステロイド外用薬をより慎重に使用するようにしましょう。
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